職場の人間関係を良くする方法【はじめに】
人は、褒められたり、肯定されると、気分が良くなる
職場の人間関係を良くする方法はシンプル。理由なき否定を減らし、肯定される機会を増やすのみ。
なぜなら、人は(褒められたり、認められて) 肯定されると、気分が良くなるからです。
肯定されると、体内に快楽物質が放出され、精神衛生が良くなり、免疫細胞が活性化し、身体機能が高まり、生命力が強まります。その証しとして、気分が良くなります。
否定されると、ストレス(圧迫感・緊張感)が発生する
逆に、意味なく否定されると、怒りや恐れなどのストレス(圧迫感・緊張感)に対抗する体内物質が分泌され、脳および身体機能が、臨戦態勢に入ります。
争いは、和を乱します。その原因の一つが、同じ場のAさんによる、Bさんの否定および応酬。
ただでさえ、職場は、仕事の役割や、責任で、ストレスが自然発生する場所。
その中で、人の和が乱れると、各人のストレスが衝突し、フラストレーション(欲求不満)が溜まり、それが、その職場の雰囲気になります。
モチベーションを上げるより先ず、下げない
ストレスや、フラストレーションがない職場は皆無といってよく、それらが過ぎると、自分の意思とは無関係に24時間動いている自律神経を失し、免疫力を下げ、心身とも不調になりがち。
遠因の一つは、否定。中身のない否定で、モチベーション(やる気)は下がります。
よって、今すぐ出来る、モチベーションを下げない方法は、訳もなく否定しないこと。否定されないこと。否定されたら、理由を尋ねること。
人間関係を良くする方法は、感情的な否定を封じる
年齢・性別・キャリア・役職にかかわらず、感情的な否定、すなわち、怒る(どなる)、悲しむ(泣く)、憎む(きらう)といった、気分が暗くなる感情を、努めて抑えるのが先。
さらに、喜び、楽しみ、愛しみ等の、気分が明るくなる感情を増やし、笑みがこぼれる仕事場にするだけで、人間関係はスムーズになり、生産性が高まります。
- 1.否定しない
- 2.肯定する
- 3.話し合う
- 4.笑い合う
以上四段階。
たった、それだけ。単純。ご家族や、友達にも通じます。さっそく試してみて下さい。
一専門分野の学究ではなく、学問の垣根を超えた実践知
しかしながら、単純 イコール 簡単とは限らず、単純なものほど、まるで奥義のように、奥が深いもの。その奥義とは?
この研究解析は、学会の定説や、有名な心理学者が唱えた学説を受け売りするのではなく、体験してみたからこそ分かった(※)人間関係の方法論、実践知、コツ、メタアナリシスです。
※ たとえば、人間関係改善の万能薬のように流布されている非言語コミュニケーション(言葉以外のコミュニケーション。立ち振る舞い等)の一部のタッチングは、職場で、100%通用しないどころか、犯罪になりかねません(その理由は次の次の「入門編」にて)
良質なコミュニケーションは理解を深める
ほめるより先に、否定を封じると、コミュニケーションが活発になり、雑談やトークが盛んになり、ささいな情報も共有され、ちょっとしたきっかけでアイデアが閃いたり、建設的な意見が出やすくなります。
良質のコミュニケーションは、情報量を増やし、互いの理解を深め、人間関係を円滑にします。
職場の人間関係を良くする方法は、精神的に安心して働ける職場づくり
安心して働ける職場では、仕事がはかどり、その結果、残業・人数・設備を増やずして、生産性は向上し、成果が伸びます。
誤解を恐れず極論すると、プライベートもオフィシャルも関係なく、勤務時間外も考え、動き、自発的に、他人より多く働くようになります。
それを実現する方法が、否定される機会を減らし、肯定される機会を増やす、否肯定(ひこうてい)という実理(実際に即した道理)です。
【はじめに】ここまで
ここから本編(概要)が始まります(原稿用紙13枚分。読了まで約13分)