マーケティングは「リサーチに始まりリサーチに終わる」
リサーチには、定量調査と定性調査、2つの調査方法があります。
定量調査は、数字の情報を集めること。
数字を分析することで、過去と現在を知ることができます。定性調査は、数字以外の情報を集めること。
人の話に耳を傾けることで、過去と現在を知り得ます。
平たくいえば、あらゆる情報を取りに行く仕事が、リサーチです。
マーケティングの現場では、
「リサーチに始まり、リサーチに終わる」
のように、マーケティングは、リサーチを起点および終点として回帰します。
始まりのリサーチは、範囲を絞らず、浅く広く調べる調査。サーチ、探索です。
ビジネス誌や経済紙を読む他、今でしたら検索といえば分かりやすいでしょうか。
次に、範囲を限定し、浅く狭く調べる。サーベイです。探査ですね。
世論調査といえば、分かりやすいでしょう。
最後に、繰り返し深く調べる調査。リサーチ。追求です。
これが、巷でいうところの、マーケティング リサーチです。
外堀(サーチ)→ 内堀(サーベイ)→ 本丸(リサーチ)の三種類が、最初のマーケティング・リサーチ(市場調査の進め方。入口リサーチ)です。
7種類のリサーチ
マーケティングを進める上で、
1.入口リサーチ
2.リサーチ&デベロップメント
3.リサーチ&セリング
4.フィージビリティ スタディ
5.テスト マーケティング
6.クリエイディブ テスト
7.出口リサーチ
以上7つのリサーチがあります。
どうして、こんなにリサーチを繰り返すかというと、あらかじめ決められた正解がビジネスに存在しないからです。
よって、正解に近づけるよう、探します。その手段が、リサーチです。
では、リサーチを徹底すれば大丈夫か?というと、そうでもなく、
・やりたくない調査は、やらない。(定性調査は、新規の営業のようなものなので)
・リサーチし尽くさない(予算がかかるため)
・第三者が介入することも(知らぬ間に話が変わっていることも)
こうして、七転び八起きしつつ、市場導入するところまでがマーケティングの仕事という解釈もあります(市場導入後は、営業部や宣伝部の担当)
それで売れれば良し、売れない結果が待っていてもおかしくありません。
売れない結果を招かぬようリサーチに念を入れます。
リサーチをわかりやすく口語体に
リサーチを、わかりやすく口語体にしますと、
「みんな、どう思っているんだ?」
「なぜ買わないんだ?」
「何が原因なんだ?)」
「どうすれば売れるんだ?」
との繰り返しになります。
このマーケティングリサーチを繰り返し、市場導入します
余談。ある上場メーカーの実話。
「新製品を作った(試作品ではなく、なんと!量産品)。売れるかどうか、調べてほしい」
ひっくり返りました。
調べて、売れるなら、売ってくれって話でしょ~と、目の前が真っ暗になりました。
これが、調べて売る、リサーチ&セリングの出発点でした。
新規営業そのものですが、営業マンは、概して、調べるのが苦手。
マーケッターは、売るのが苦手。
双方の弱点を補うのが、リサーチ&セリングです。