ユニクロのクレームの対応と活かし方/クレームコンテスト

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.【ユニクロ躍進の原動力】
衣料品の小売店であった小郡商事が、ユニクロへと名称を変更してから4年後の
1995年、新聞紙上で『ユニクロの悪口言って100万円』キャンペーンを展開した。
競合の落ち度を指摘するネガティブ・キャンペーンではなく、自社の落ち度を
顧客から指摘してもらうマーケティング・リサーチである。
このキャンペーンで集まった一万通が、こんにちのユニクロの原動力となった
話は有名である。

【暗黙知と形式知】
このコンテストについて、ユニクロの柳井社長は次のように語っている。
「応募のほとんどは、漠然と気づいていたことでした」
「しかし、実際に“ここが悪い”“こう直してほしい”といわれてみないと
実感できない」
「商品を改善するとき、どの商品の、どこが、どの程度悪いのかをつかむ必要
がある」
「その上で、出来ることと、できないことをはっきりさせることで、具体的に
改善できた」

お分かりになるだろうか?
クレームのほとんどは「漠然と気づいていた」暗黙知だったのである。
その暗黙知が、「ここが悪い」と形式知になることによって、
「どの商品の、どこが、どの程度悪いのかをつかむ」
ことができた。
その上で「具体的に改善できた」と柳井社長は語っている。

【顧客意見の重要性】
顧客意見の重要性について、拙著「売り込むな!期待をくすぐれ」に、クドい
ほど載せたことを、読者の皆さんは御存知だと思う。
顧客意見は、あ な た の 知 ら な い あなたを教えてくれる。
それを知ることによって、抽象的だった問題点を、具体的にできる。具体的に
とは、「なぜ」「いつ」「誰が」「何を」「どこで」「どうするか」という5W
1Hに分解できるのである。

【クレームは嫌われる】
しかし現実には、クレーム=落ち度=責任追求という構図になることを嫌い、
ネガティブな意見を回収したがらない傾向に(特に中小企業は)ある。
実際、気が滅入る(笑)。が、そのまま放置しておくわけにいかない。
そんなときは、クレームの活かし方について知ることである。単なるネガティブ
な意見のままでは役に立たない。
それを、どう活かすか、マーケティングに詳しい人ならば知っていると思う。

【クレームは儲からない】
積極的にクレームを回収しない理由のトドメは「それでナンボ儲かるんじゃい」
「儲からんことは、やらん」「問題になったら対応すれば良い」という
危機意識の薄さに因る。
事実、積極的にクレームを集めたところで、一円も儲からない。だから、やら
ない。
しかし、ユニクロは、敢えてそれを行い、そこから得た情報を資源に成長した。
この事例をどう捉えるかは、それへ対するマネジメント層の意識次第。

【悪事千里を走る】
「悪事千里を走る」とはよくいったもので、悪い噂ほど広まる。それが人の世
の常といえよう。
だから、マイナスのストロークなら、頼まれなくても考えられるし、言える。
コンプレイント(愚痴や不平不満、文句、悪口)の類である。
しかし、プラスのストロークは、カンタンなようで、なかなか考えられないし
言えない。だから、応援や激励は貴重。
もし、あなたが「顧客意見が集まらない」とか「アンケートの回収率が悪い」
と困っているようなら、クレームに特化して集めるほうが集まりやすい。
あとは、活かし方一つである。
「人があなたのことを悪く言う。
それが真実なら直せばいい。それがウソなら笑い飛ばせばいい」
エピクテトス(ギリシャの哲学者)
もっとマーケティングを知りたい この記事を書いたのは誰?

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